イベント型まちづくりの問題点

 

 

こんにちは、そんぽです。

 

私は以前、徳島県の南部でまちづくりのプロジェクトに携わっていました。徳島という地域は、他の大都市や観光地に比べて、大きな観光施設や特色ある町並みが少ないことが特徴です。このことが、地域の魅力向上や活性化の課題となり、その解決のためのさまざまな取り組みが求められています。

 

事実として、多くの地域で一時的なイベントを頻繁に開催するアプローチが取られています。季節ごとのフェスティバルや市民主体のイベントがその例として挙げられます。これらのイベントは、短期間ではあるものの、地域の魅力を一時的に増幅させ、住民や観光客を引き寄せる効果があります。しかし、イベントが終わるとその賑わいはすぐに失われるのが現状です。

 

一時的なイベントは、即座の魅力を提供するためには有効ですが、地域の持続的な魅力を構築するには、より継続的な取組みが必要です。イベントの企画や運営は、時間と労力がかかるだけでなく、天候などの外的要因にも影響を受けやすいです。さらに、地域づくりの中心となる人物が高齢者である場合が多く、新しい技術やSNSを活用した情報発信が難しいため、イベントの宣伝やPRが十分に行われていないという問題も存在します。

 

イベントの運営に関して、外部のサポートや補助金に頼る姿勢が目立ちます。これも継続性を損なう要因となっています。補助金を利用する場合、申請プロセスが手間と時間を要し、複雑な資料の作成や提出が必要です。そして、補助金が採択された場合、提出資料に基づいた予算でイベントを進行します。しかし、補助金の制約により、イベントからの収益活動が制限されることもあり、その結果、継続性が低下するケースが見られます。補助金の申請や運用にかかる時間を、地域の魅力向上や継続的な戦略策定に使うべきだと感じています。

 

総じて、まちづくりで大切なことは、一時的なイベントに頼るのではなく、持続性のある取り組みを目指すということだと思います。

 

では、また会いましょ〜