
今回は、私がトヨタのアクアを買った理由について書いてみます。車を買うとき、最初はどうしても「新車がいいのか」「中古がいいのか」「どの車種がいいのか」という話になりがちです。ただ、今回いろいろ考えてみて、車選びで本当に大事なのは、もっと手前にあるなと思いました。
□車を買うときの5つの原則
私が車を買うときに考えた原則は、次の5つです。
・1つ目は、使用目的を定義すること。
・2つ目は、保有期間を決めること。
・3つ目は、総所有コストで考えること。
・4つ目は、払う金額に見合う車か判断すること。
・5つ目は、生活を圧迫しすぎないか確認すること。
車は高い買い物なので、なんとなく「かっこいい」「新しい」「安い」だけで選ぶと失敗しやすいと思います。特に地方で車が必要な場合、車は趣味というより生活インフラに近い存在です。だからこそ、自分にとって必要な車は何なのかを一度整理してから選ぶことが大事だと感じました。
□使用目的:ほとんどは通勤用
まず、今回の車は趣味車でも、見栄のための車でもありませんでした。そもそも私自身、「どうしてもこの車に乗りたい」という強い憧れがあるわけではありません。地方に住んでいるので車は必要です。ただ、用途のほとんどは通勤です。あとは買い物や日常の移動、たまに遠出するくらいです。そう考えると、大きい車や高級車である必要はありません。
必要だったのは、燃費がよくて、小回りが効いて、故障しにくくて、日常的に扱いやすい車です。そういう使い方を前提にすると、候補はかなり絞られました。アクアやヤリスのような、トヨタのコンパクトハイブリッドが現実的だと思いました。
□保有期間:最低7年できれば10年乗る
次に考えたのが、どれくらい乗るかです。私は今回の車を、できるだけ長く乗るつもりで考えていました。最低でも7年、できれば10年近く、乗り潰すくらいの感覚でいいと思っていました。そうなると、見た目の好みや一時的な安さよりも、耐久性や信頼性が大事になります。トヨタのハイブリッド車は実績がありますし、中古でも状態がよければ長く乗れる可能性が高い。そういう意味でも、今回選んだ方向性は自分の保有期間の考え方に合っていました。
□総所有コスト:買値ではなく、最終的にいくら失うか
車選びで一番大事なのは、車両価格だけを見ないことだと思います。見るべきなのは、総所有コストです。簡単に言うと、その車に乗ることで最終的にいくら失うかです。車両価格、諸費用、ローン金利、保険、税金、燃料代、車検、整備費などを全部含めて、最後に売るときの価格を引く。これが本当の意味での車のコストだと思います。今回、新車で買うか中古で買うかもかなり考えました。ただ、アクアのような実用車の場合、新車で買うと最初の値落ちが大きい。一方で、中古で現行型を選べば、安全装備や燃費性能は十分あります。
私が狙っていたのは、現行型で、自動ブレーキなどの安全装備が付いていて、走行距離が5万キロ前後、総額で180万円から200万円くらいの車です。ここでいう総額とは、車両本体価格だけではなく、諸費用も含めて実際に支払う金額のことです。200万円を大きく超えるなら、新車との差が小さくなるので微妙だと思っていました。逆に、180万円前後で状態のよい現行型が買えるなら、中古の方がかなり合理的です。
実際に、車屋さんの知り合いに探してもらったところ、現行型で走行距離5万キロ程度、グレードはX、総額180万円くらいのものが見つかりました。条件としてはかなり現実的だと思い、購入することにしました。
□中古で買う理由:初期値落ちを避けられる
アクアを中古で買う大きな理由は、新車時の大きな値落ちを避けられることです。新車で買った車は、最初の数年で大きく価値が落ちます。もちろん新車には新車の気持ちよさがありますが、今回の私にとってそこに大きなお金を払う優先度は高くありませんでした。アクアは燃費がよく、トヨタのハイブリッドで、実用車としての信頼性も高い車です。5万キロ前後の中古であれば、日常使いにおいて新車との性能差はそこまで大きくないと考えました。
しかも、中古で買った後の値落ちは、新車からの値落ちよりも緩やかになりやすい。つまり、初期の大きな値落ちを前のオーナーが負担してくれている状態です。自分にとっては、中古で買う方がコストパフォーマンスがいいと判断しました。
□金額に見合うか:ヤリスとも比較した
もちろん、アクア以外にも候補はありました。特にヤリスは、アクアよりさらにコストを抑えられる可能性がある車です。普通車の中でもかなり経済性が高く、7年間で見た総支払額もアクアより少なくなる可能性がありました。ただ、実際にヤリスに乗ったとき、少し狭くて乗りづらいと感じました。後部座席もかなり狭く、収納も少ない。もちろん通勤だけならヤリスでも十分ですが、7年、できれば10年乗ると考えると、その差は少し気になりました。AIなども使って試算してみると、7年間の総支払いの差は10万〜20万円程度に収まりそうでした。それくらいの差であれば、少し余裕があり、乗り心地や実用性の面でも納得しやすいアクアを選んだ方がいいと思いました。
アクアは、ものすごく感動する車というより、日常使いで不満が出にくい車です。燃費、安全性、運転のしやすさ、普通車としての安心感、トヨタの信頼性など、必要なものが一通り揃っている。払う金額に対して、得られる実用性が大きい車だと感じました。
□生活を圧迫しすぎないか
最後に考えたのは、生活を圧迫しすぎないかです。車は、買う金額だけではなく、支払い方も大事だと思います。高い車を買って毎月の支払いが重くなると、貯金や投資、一人暮らし、仕事道具、生活の余裕に影響が出ます。車は必要ですが、車のために生活全体が苦しくなるのは本末転倒です。今回、総額180万円くらいの車に対して、頭金を80万円ほど入れ、残りを銀行のカーローンで組む形にしました。金利は約2%、7年ローンです。月々の支払いはだいたい1万2,000円台になります。もちろん、ローン期間を短くして早く返す考え方もあります。ただ、今回は金利が低かったこともあり、無理に月々の支払いを重くするより、手元資金を残しながら、生活に余裕を持って払っていく方が自分には合っていると思いました。このくらいの支払いであれば、生活を大きく圧迫しません。必要な移動手段を確保しながら、貯金や投資も続けられる。そういう意味で、今回の買い方はかなり現実的だったと思います。
□まとめ
私がアクアを買った理由は、単に「安かったから」ではありません。地方での通勤用として使いやすく、最低7年、できれば10年近く乗る前提に合っていて、総所有コストも抑えやすい。さらに、中古で買うことで新車時の大きな値落ちを避けられ、金額に対して十分な実用性があり、生活も圧迫しすぎない。そう考えると、今の自分にとってアクアはかなり合理的な選択でした。
車に強いこだわりがある人なら、もっと好きな車を買った方が満足度は高いと思います。ただ、私のように「車は必要だけど、特別に乗りたい車があるわけではない」という人にとっては、状態のよい中古アクアは、かなり後悔しにくい選択だと思います。