sompoのブログ|生活改善と仕事の備忘録

2030年までに、自分の名前で仕事が来る建築家になる。30代からの生活改善と仕事の備忘録。

AIで車の使い方を学ぶとめちゃくちゃ早い。でも気をつけることもある。

f:id:sompo:20260629213739p:image

 

最近、現行型のアクアを買いました。今まで私は、車はアクセルを踏んで、ブレーキを踏んで、ハンドルを操作できれば十分だと思っていました。でも実際に乗ってみると、オートライト、オートハイビーム、レーダークルーズコントロール、Apple CarPlay、サイドミラーの自動格納など、知らない機能がかなりありました。


□取扱説明書だけでは頭に入らない

最初は取扱説明書を読みました。ただ、正直あまり頭に入りませんでした。文字で読んでも、「それが実際に車のどのボタンなのか」「どういう場面で使うのか」が分かりにくい。説明書は正確だけど、初心者には少し遠い感じがしました。


□写真を撮ってAIに聞くのが早かった

そこで、車内のボタンや画面をスマホで撮って、ChatGPTに「これは何?」「どう使うの?」と聞いていきました。これがかなり便利でした。特に感動したのは、サイドミラーのオート機能です。ロックすると自動で閉じて、ロックを解除すると自動で開く。こんな機能があることすら知りませんでした。


□ただし、安全に関わる機能は要注意

便利ではありますが、AIをそのまま信じ切るのは危ないです。特にレーダークルーズコントロールのように、高速道路で使う機能は命に関わります。AIで概要を理解するのはいいですが、最終的には必ず取扱説明書やメーカーの情報を確認した方がいいです。


□まとめ

車の使い方をAIで学ぶのは、かなり効率がいいです。分からないボタンを写真で撮って聞くだけで、今まで知らなかった機能がどんどん分かります。ただし、運転や安全に関わる機能だけは慎重に。AIは便利な先生ですが、命に関わるところは取扱説明書で確認する。この使い分けが大事だと思いました。

夜の炭水化物を減らすと、朝起きやすくなるのかもしれない

f:id:sompo:20260623222346p:image

最近、自分の生活の中でひとつ気づいたことがあります。それは、夜に炭水化物をあまり食べなかった日の方が、朝5時に起きやすい気がするということです。もちろん、これは自分の体感です。ただ、なんとなく夜に白米や麺類をたくさん食べた翌日よりも、炭水化物を控えめにした日の方がスッと起きられる気がしています。


そこで少し調べてみました。すると、今のところ科学的には、「夜の炭水化物を抜けば朝起きやすくなる」とまでは証明されていないようです。 一方で、炭水化物と睡眠には関係があることも分かっています。例えば、高GIの炭水化物は寝つきを良くする可能性がある一方で夜遅い時間の高炭水化物食は睡眠の質に影響する可能性がある炭水化物の量や質によって睡眠の深さが変わる可能性があるといった研究があります。 


なので私は、しばらく実験として、夜の白米を少なめにするという形を試してみようと思います。実際に朝の目覚めが良くなるのか、それとも単なる思い込みなのか。こういうのは結局、自分の体で試してみるのが一番です。もし数週間続けてみて朝の目覚めが明らかに変わるようなら、またブログで報告したいと思います。

金沢マラソンに当選しました

f:id:sompo:20260622224042p:image

今日お話ししたいのは、金沢マラソンの抽選に当たったという話です。今回、友達と一緒に応募したのですが、残念ながら友達は落選。なぜか自分だけ当選してしまい、一人で走ることになりました。そもそも、なんでマラソンに応募したのかというと、去年の1月から朝5時に起きる生活に挑戦しているからです。

最近は少し崩れ気味ではありますが、それでも朝に軽く走る習慣は続いています。せっかく走るなら何か目標があった方が面白いかなと思い、「じゃあ金沢マラソンに出てみるか」ということで応募しました。正直、一人で出るより友達と一緒の方が楽しいんですが、こればかりは抽選なので仕方ありません。

手帳を見返したら、「金沢マラソン3時間30分」と書いてありました。いつ書いたのかは覚えていませんが、せっかくなのでその目標に向かって頑張ってみようと思います。まずはケガをしないことを優先しながら、少しずつ走る距離を伸ばしていく予定です。無事に完走できるように頑張ります。

映画『Michael/マイケル』を見て — 変な人だと思っていたマイケル・ジャクソン


昨日、映画『Michael/マイケル』を見に行きました。自分は33歳なので、マイケル・ジャクソンの全盛期をリアルタイムで知っている世代ではありません。むしろ、自分が小学生から中学生、高校生くらいの頃に見ていたマイケルは、すでに「伝説のスター」というより、世界中のニュースで騒がれている人という印象の方が強かったです。顔が白くなっていたこと。裁判のニュース。子供を窓の外に出した映像。薬の問題で亡くなったという報道。そういう断片的なニュースが、自分にとってのマイケルでした。だから正直に言うと、昔の自分の中では「すごい人なんだろうけど、なんか変な人」という印象がありました。

 

 

□ 晩年のマイケルではなく、そこに至る前のマイケル

この映画は、マイケルの晩年や死までを全部描く映画ではありませんでした。自分が子供の頃にニュースで見ていた、裁判や奇妙な行動の時期を中心に描くというより、その前のマイケルが描かれていました。

ジャクソン5として家族で歌っていた時代から、ソロアーティストとして世界的な存在になっていくまでの物語です。だから、この映画で見たのは「ニュースの中のマイケル」ではなく、「そこに至る前にいたマイケル」でした。家族の中で歌い、父親に厳しく育てられ、才能を見出され、世界に押し出されていく。マイケル・ジャクソンという巨大な存在が、どうやって作られていったのかを見る映画だったと思います。

 

□ 100年に一人の才能と、父親の影

映画を見てまず思ったのは、やっぱりマイケル・ジャクソンはとんでもない天才だったということです。歌、踊り、リズム感、ステージ上での存在感。努力だけでは説明できないものがある。身体の奥から音楽が湧き出てくるような人だったのだと思いました。

一方で、映画では父親の存在もかなり大きく描かれていました。父親は厳しく、支配的で、体罰もありました。今の感覚で見ると、正直かなりきついです。子供にそこまでするのか、と思う場面もありました。ただ、映画を見ながら、父親を完全な悪者としてだけ見るのも少し違うのかもしれないと思いました。もちろん、暴力や支配を肯定することはできません。でも、その時代の空気や、家族を貧しい環境から抜け出させたいという切実さもあったのだと思います。父親は、マイケルを苦しめた人でもある。けれど同時に、マイケルの才能を見つけ、ジャクソン5を世に出した人でもある。

その複雑さが、映画には残っていた気がします。もし、あれだけ厳しく育てられて、それでも何も成功しなかったとしたら、子供たちには苦しみだけが残っていたかもしれません。結果としてジャクソン5が成功したからこそ、かろうじて物語になっている。でもその成功の裏には、子供時代を削られるような痛みもあったのだと思います。

 

□ 優しさと、利用されやすさ

映画の中で印象的だったのは、マイケルがとても優しい人として描かれていたことです。火傷で入院した時に、同じように苦しんでいる子供と話す場面がありました。そして、チャリティで得たお金をそういう人たちのために寄付しようとする。マイケルは、ただのスーパースターではなく、かなり繊細で、傷つきやすい人だったのだと思います。ただ、その優しさは、どこか利用されやすさにもつながっているように見えました。

映画の中では、まず父親との関係がそうでした。マイケルの才能は見出された一方で、その才能は家族の成功のために強く使われてもいた。本人の意思というより、周りの大人たちの期待や都合に巻き込まれていくようにも見えました。たぶんマイケルは、ものすごい才能を持っていたからこそ、普通の人以上に周囲から期待され、利用され、傷つけられやすかったのだと思います。

 

□ 奇妙な行動と、子供のような心

マイケルには、たしかに不思議なところがあります。動物をたくさん飼っていたり、おもちゃに強く惹かれていたり、どこか大人になりきれないような雰囲気がある。普通の大人の感覚から見ると、奇妙に見える部分もあると思います。でも映画を見ていると、それは単に「変な人」という話ではないのかもしれないと思いました。

子供の頃から大人の世界に放り込まれ、ステージに立ち、父親に厳しく管理され、世界中から見られ続ける。そういう人生を生きてきた人が、普通の感覚のまま大人になる方が難しいのかもしれません。マイケルの奇妙に見える行動の奥には、繊細さや、失われた子供時代への執着のようなものがあったのではないかと思いました。だから、マイケルは「変な人」だったのかと言われると、たぶんそう単純ではない。むしろ、あまりにも才能がありすぎて、あまりにも早く大人の世界に出されすぎて、普通の人とは違う形で傷ついてしまった人なのだと思います。

 

□ 天才は、表現せずにはいられない人なのかもしれない

映画を見ながら、去年見たボブ・ディランの映画のことも少し思い出しました。あの映画でも、ディランは周りのアーティストとは明らかに違っていました。ずっと曲を書き、ずっと表現し続けている。才能があるというより、表現せずにはいられない人に見えました。マイケルもそれに近いのだと思います。歌やダンスを、頭で考えて作っているというより、魂の奥から勝手に湧き出てくるような人。だからこそ、ステージに立った時に、他の人とはまったく違う存在になれる。マイケル・ジャクソンは、やっぱり100年に一人くらいのミュージシャンだったのではないかと思いました。

 

 

□ 自分の中のマイケル像が少し変わった

自分にとってマイケル・ジャクソンは、ずっと少し奇妙な存在でした。すごい人なのは分かる。でも、子供の頃に見たニュースの印象が強くて、どこか理解できない人でもありました。でも今回の映画を見て、少なくとも「ただの変な人」ではなかったのだと思いました。圧倒的な才能を持ち、父親との関係に苦しみ、優しさと繊細さを持ち、子供のような心を残したまま、世界中の人を熱狂させた人。もちろん、この映画だけでマイケルの人生を全部わかった気になることはできません。続編があるなら、晩年の裁判やニュースで見ていた時期をどう描くのかはかなり気になります。

ただ、少なくとも自分の中では、マイケル・ジャクソンの見え方が少し変わりました。昔は「顔が白くなった変なスター」という印象が先にありました。でも今は、その奥に、才能がありすぎた人の苦しさや、子供のような優しさや、普通ではいられなかった理由が少し見えた気がします。

私が中古のアクアを買った理由


今回は、私がトヨタのアクアを買った理由について書いてみます。車を買うとき、最初はどうしても「新車がいいのか」「中古がいいのか」「どの車種がいいのか」という話になりがちです。ただ、今回いろいろ考えてみて、車選びで本当に大事なのは、もっと手前にあるなと思いました。

 

□車を買うときの5つの原則

私が車を買うときに考えた原則は、次の5つです。

・1つ目は、使用目的を定義すること。
・2つ目は、保有期間を決めること。
・3つ目は、総所有コストで考えること。
・4つ目は、払う金額に見合う車か判断すること。
・5つ目は、生活を圧迫しすぎないか確認すること。

車は高い買い物なので、なんとなく「かっこいい」「新しい」「安い」だけで選ぶと失敗しやすいと思います。特に地方で車が必要な場合、車は趣味というより生活インフラに近い存在です。だからこそ、自分にとって必要な車は何なのかを一度整理してから選ぶことが大事だと感じました。

 

□使用目的:ほとんどは通勤用

まず、今回の車は趣味車でも、見栄のための車でもありませんでした。そもそも私自身、「どうしてもこの車に乗りたい」という強い憧れがあるわけではありません。地方に住んでいるので車は必要です。ただ、用途のほとんどは通勤です。あとは買い物や日常の移動、たまに遠出するくらいです。そう考えると、大きい車や高級車である必要はありません。

必要だったのは、燃費がよくて、小回りが効いて、故障しにくくて、日常的に扱いやすい車です。そういう使い方を前提にすると、候補はかなり絞られました。アクアやヤリスのような、トヨタのコンパクトハイブリッドが現実的だと思いました。

 

□保有期間:最低7年できれば10年乗る

次に考えたのが、どれくらい乗るかです。私は今回の車を、できるだけ長く乗るつもりで考えていました。最低でも7年、できれば10年近く、乗り潰すくらいの感覚でいいと思っていました。そうなると、見た目の好みや一時的な安さよりも、耐久性や信頼性が大事になります。トヨタのハイブリッド車は実績がありますし、中古でも状態がよければ長く乗れる可能性が高い。そういう意味でも、今回選んだ方向性は自分の保有期間の考え方に合っていました。

 

□総所有コスト:買値ではなく、最終的にいくら失うか

車選びで一番大事なのは、車両価格だけを見ないことだと思います。見るべきなのは、総所有コストです。簡単に言うと、その車に乗ることで最終的にいくら失うかです。車両価格、諸費用、ローン金利、保険、税金、燃料代、車検、整備費などを全部含めて、最後に売るときの価格を引く。これが本当の意味での車のコストだと思います。今回、新車で買うか中古で買うかもかなり考えました。ただ、アクアのような実用車の場合、新車で買うと最初の値落ちが大きい。一方で、中古で現行型を選べば、安全装備や燃費性能は十分あります。

私が狙っていたのは、現行型で、自動ブレーキなどの安全装備が付いていて、走行距離が5万キロ前後、総額で180万円から200万円くらいの車です。ここでいう総額とは、車両本体価格だけではなく、諸費用も含めて実際に支払う金額のことです。200万円を大きく超えるなら、新車との差が小さくなるので微妙だと思っていました。逆に、180万円前後で状態のよい現行型が買えるなら、中古の方がかなり合理的です。

実際に、車屋さんの知り合いに探してもらったところ、現行型で走行距離5万キロ程度、グレードはX、総額180万円くらいのものが見つかりました。条件としてはかなり現実的だと思い、購入することにしました。

 

□中古で買う理由:初期値落ちを避けられる

アクアを中古で買う大きな理由は、新車時の大きな値落ちを避けられることです。新車で買った車は、最初の数年で大きく価値が落ちます。もちろん新車には新車の気持ちよさがありますが、今回の私にとってそこに大きなお金を払う優先度は高くありませんでした。アクアは燃費がよく、トヨタのハイブリッドで、実用車としての信頼性も高い車です。5万キロ前後の中古であれば、日常使いにおいて新車との性能差はそこまで大きくないと考えました。

しかも、中古で買った後の値落ちは、新車からの値落ちよりも緩やかになりやすい。つまり、初期の大きな値落ちを前のオーナーが負担してくれている状態です。自分にとっては、中古で買う方がコストパフォーマンスがいいと判断しました。

 

□金額に見合うか:ヤリスとも比較した

もちろん、アクア以外にも候補はありました。特にヤリスは、アクアよりさらにコストを抑えられる可能性がある車です。普通車の中でもかなり経済性が高く、7年間で見た総支払額もアクアより少なくなる可能性がありました。ただ、実際にヤリスに乗ったとき、少し狭くて乗りづらいと感じました。後部座席もかなり狭く、収納も少ない。もちろん通勤だけならヤリスでも十分ですが、7年、できれば10年乗ると考えると、その差は少し気になりました。AIなども使って試算してみると、7年間の総支払いの差は10万〜20万円程度に収まりそうでした。それくらいの差であれば、少し余裕があり、乗り心地や実用性の面でも納得しやすいアクアを選んだ方がいいと思いました。

アクアは、ものすごく感動する車というより、日常使いで不満が出にくい車です。燃費、安全性、運転のしやすさ、普通車としての安心感、トヨタの信頼性など、必要なものが一通り揃っている。払う金額に対して、得られる実用性が大きい車だと感じました。

 

□生活を圧迫しすぎないか

最後に考えたのは、生活を圧迫しすぎないかです。車は、買う金額だけではなく、支払い方も大事だと思います。高い車を買って毎月の支払いが重くなると、貯金や投資、一人暮らし、仕事道具、生活の余裕に影響が出ます。車は必要ですが、車のために生活全体が苦しくなるのは本末転倒です。今回、総額180万円くらいの車に対して、頭金を80万円ほど入れ、残りを銀行のカーローンで組む形にしました。金利は約2%、7年ローンです。月々の支払いはだいたい1万2,000円台になります。もちろん、ローン期間を短くして早く返す考え方もあります。ただ、今回は金利が低かったこともあり、無理に月々の支払いを重くするより、手元資金を残しながら、生活に余裕を持って払っていく方が自分には合っていると思いました。このくらいの支払いであれば、生活を大きく圧迫しません。必要な移動手段を確保しながら、貯金や投資も続けられる。そういう意味で、今回の買い方はかなり現実的だったと思います。

 

 

□まとめ

私がアクアを買った理由は、単に「安かったから」ではありません。地方での通勤用として使いやすく、最低7年、できれば10年近く乗る前提に合っていて、総所有コストも抑えやすい。さらに、中古で買うことで新車時の大きな値落ちを避けられ、金額に対して十分な実用性があり、生活も圧迫しすぎない。そう考えると、今の自分にとってアクアはかなり合理的な選択でした。

車に強いこだわりがある人なら、もっと好きな車を買った方が満足度は高いと思います。ただ、私のように「車は必要だけど、特別に乗りたい車があるわけではない」という人にとっては、状態のよい中古アクアは、かなり後悔しにくい選択だと思います。

濱口竜介監督『急に具合が悪くなる』を見た感想

f:id:sompo:20260620175856j:image

濱口竜介監督の作品は、これまでに『ドライブ・マイ・カー』と『悪は存在しない』を観ていて、「すごい監督なんだろうな」とは感じていました。ただ、自分は映画に詳しいわけでもなく、演出や映画技法を細かく分析できるタイプでもありません。だから、その凄さをちゃんと理解できている自信はありませんでした。

 

 

 

 

しかし、今回観た『急に具合が悪くなる』では、その凄さをこれまで以上にはっきり感じました。


この映画で印象的だったのは、ものすごく緻密に作られているのに、その作り込みが前に出てこないことです。感動させようとする演出や、分かりやすい起承転結に頼るのではなく、人と人との会話や、身体の触れ合い、何気ない雑談の積み重ねで物語が進んでいく。

普通の映画なら「ここが転機です」と分かるように見せるところを、この作品では、日常の中で少しずつ歯車が噛み合っていくように見せる。偶然のようでいて、後から振り返ると確かに全部がつながっている。そのバランスが本当にうまいと思いました。


主人公は、介護のディレクターであるマリルと、演劇に関わるマリの二人です。二人の間で交わされる会話や、マッサージのような身体の触れ合いは、最初はとても小さな出来事に見えます。

けれど、その小さなやり取りが、マリルの介護の現場にも持ち込まれていく。そして、それが周囲の人や仕事の空気を少しずつ変えていく。二人だけの小さな歯車が、周りの大きな歯車まで静かに回していくような感じがありました。


これは映画の中だけの話ではなく、現実の仕事や人間関係でもあることだと思います。会社でも、普段の生活でも、どうしても合わない人や苦手な人はいます。でも、ちょっとした雑談や、相手との距離の取り方ひとつで、自分の行動が少し変わることがある。その小さな変化が、結果的に場全体を少し良い方向に動かすこともある。


この映画は、そういう人間関係の微妙な力を、ものすごく丁寧に描いていました。

そして、この作品で出てくる「不可能」というテーマも深く刺さりました。不可能を根性で可能にする話ではありません。むしろ、自分一人では難しいと思っていたことが、人との関わり方や力の抜き方によって、ふっと動き出す。今までどうにもならないと思っていたことが、少し角度を変えただけで、意外と可能になることがある。それは多分、人生経験をある程度重ねた人ほど分かる感覚だと思います。


実際、自分も気がつけばずっと泣いていました。ただ、それは「ここで泣いてください」という場面で泣かされたわけではありません。もっと微妙なところで、不意に感情が動いてしまう。日常の中の小さな変化や、人との関係が少しだけほどける瞬間に、なぜか泣けてしまう。

派手な展開も、大きな事件もありません。それでも最後まで強く見続けられたのは、この映画が人間や社会の複雑さを信じているからだと思います。安易な説明や感動に逃げず、観る側にも少し能動性を求めてくる。でも、こちらがちゃんと向き合ったとき、そのぶん深く刺さる作品になっている。


観終わった後に残ったのは、「この社会も意外と捨てたものじゃないのかもしれない」という感覚でした。自分一人ではどうしようもないことでも、人の力を借りたり、今までより少し力を抜いたりすることで、思いがけず前に進むことがある。頑張って押し切るのではなく、関係の中で自然に動き出すことがある。そういうことを、押しつけがましくなく、でも確かに体感させてくれる映画でした。

ライバルは「誰か」じゃなくてもいい


最近、地元に戻ってきて少し感じることがあります。それは、建築のライバルっぽい人があまり身近にいないということです。同じように建築をやっていて、将来建築家になりたくて、仕事をしながら勉強もしていて、「あの人には負けたくない」と思えるような人が、日常の中にはあまりいません。もちろん、SNSを見ればすごい人はいくらでもいます。でも、同じ方向を向いていて、自然に刺激を受けるようなライバルは少ないなと感じています。

 


□ ライバルは「上位何%」でもいい

ただ、それについてあまり悲観はしていません。なぜなら、ライバルは必ずしも特定の誰かじゃなくてもいいと思っているからです。「あの人に勝つ」ではなく、「この分野で上位何%に入るか」と考える。そういうライバルの置き方もあると思っています。誰か一人を追いかけるのではなく、社会全体の中で自分がどの位置にいるのかを見る。そう考えると、やることが少し具体的になります。

 


□ 読書量で上位を目指す

たとえば、読書です。最近、勝間和代さんのYouTubeを聞いていて、読書の話がありました。勝間さんは週に10冊くらい読むそうです。正直、自分にはそこまではできません。でも、「自分はどこを目指すか」と考えることはできます。自分の場合、まずは週2冊を目標にしようと思います。週2冊読むと、1年で約104冊。月にすると8冊前後です。文化庁の調査では、1か月に本を1冊も読まない人が半分以上いて、月に7冊以上読む人はかなり少数です。つまり、週2冊読めば、読書量だけで見ればかなり上位に入ることになります。

 


□ 本は行動を変えるきっかけになる

もちろん、本を読んだからといって、すぐに仕事ができるようになるわけではありません。給料が急に上がるわけでもありません。読書量そのものが、そのまま市場価値になるわけでもないと思います。でも、本を読むことで、考え方や行動は少しずつ変わります。

例えば私は橘玲さんの「新・億万長者のための株入門」を読んだことがきっかけで、半年前からインデックスの積立投資を始めました。保険についても、それまでは車の保険以外ほとんど考えていませんでしたが、お金やリスクについての考え方を知って、就業不能保険という掛け捨ての保険に入ることにしました。

 


□ 身近にライバルがいないなら、基準を持つ

身近にライバルがいないなら、無理に誰かを探さなくてもいい。その代わりに、「この分野で自分は上位何%を目指すのか」と考える。読書なら、まずは週2冊。紙の本だけではなく、Audibleも使っていい。耳で聞く読書も含めて、とにかく本から学ぶ量を増やしてみる。ライバルは、特定の誰かじゃなくてもいい。社会全体の中で、自分がどの位置にいるかを見る。そう考えると、やることは意外とシンプルになります。