
最近、ボーナスをもらいました。さらに、給料にもようやく残業代がつくようになり、財布には少し余裕ができました。そこで、年末の旅行の航空券でも買おうかなと思ったのですが、ふと「ちょっと待てよ」となりました。今の自分には、本当に自由に使えるお金があるのだろうか。あらためて考えてみると、生活防衛費が十分に貯まっていないことに気づいたからです。
■投資はしているのに、現金がない
これまでの自分は、貯金よりも投資にお金を回すことを優先してきました。その結果、資産は一応あるものの、銀行口座の現金はいつもギリギリ。給料日前になると残高が少なくなり、給料が入って、また次の給料日まで使う。その繰り返しでした。大きな出費があると、投資しているお金を取り崩すこともありました。少し高めのマットレスを買ったときも、投資資金の一部を取り崩しました。別に損切りをしたわけではありませんし、投資は必要なときに取り崩してもいいと思っています。ただ、本来は相場や自分の状況を見ながら、「今、取り崩す」と自分で決めたい。現金が足りないという理由で、取り崩すタイミングを決められてしまうのは、あまりいい状態ではありません。
■生活防衛費は投資を守るお金
そこで必要になるのが、生活防衛費です。生活防衛費は、病気や失業、車の修理、家電の故障など、予想していなかった出来事に備えて現金で置いておくお金です。
これは単なる「使わない貯金」ではありません。生活防衛費があることで、急な出費があっても投資資金を取り崩さずに済みます。相場が下がっているときに慌てて売る必要もなくなり、長期投資を続けやすくなります。つまり生活防衛費は、投資とは別のものではなく、投資を安定して続けるための土台でもあるわけです。
■自分の場合は90万円を目安にする
生活防衛費は、一般的に生活費の3カ月から6カ月分が一つの目安とされています。自分は自営業者ではなく会社員で、現在は実家暮らしです。そのため、最低限で考えれば3カ月分でも対応できるかもしれません。毎月の生活費を約15万円とすると、3カ月分で45万円、6カ月分で90万円です。ただ、自分の場合は投資資金を何度か取り崩した経験もあります。多少余裕を持って生活し、投資も落ち着いて続けることを考えると、6カ月分の90万円、分かりやすく考えるなら100万円ほどを現金で持っておくのがよさそうです。
■余裕があるから、お金を貯められる
生活防衛費があると、単に安心できるだけではありません。「今月は残高があるから使ってもいい」と考えるのではなく、「生活防衛費を除いた余剰資金はいくらか」で判断できるようになります。急な出費が起きるたびに家計や投資計画が崩れることもなくなります。
お金に余裕がないと、その場しのぎの判断が増えます。反対に、余裕があれば、旅行に行くのか、投資に回すのか、現金で残すのかを落ち着いて選べます。この「自分で選べる状態」をつくることが、結果的に無駄な出費を減らし、お金を貯めることにもつながるのだと思います。
■今は生活防衛費をつくる時期
ボーナスが入ると、何かに使いたくなります。
しかし今回、そのお金はまだ自由に使えるお金ではないと気づきました。しばらくは積極的に投資額を増やすことを控え、毎月の余剰資金やボーナスから、生活防衛費をコツコツ貯めていこうと思います。まずは90万円から100万円ほどを現金で確保する。その土台ができてから、投資や旅行にお金を回す。生活防衛費は、お金を眠らせておくためのものではありません。
将来の投資や、自分の選択肢を守るためのお金です。今はお金を使う時期ではなく、安心してお金を使える状態をつくる時期なのだと思います。







