シンギュラリティ後の世界で私たちが直面する課題

「AIとBIはいかに人間を変えるのか」(著:波頭亮)

 


こんにちは、そんぽです。

 

近年、AIの進展により、私たちの日常や労働のあり方が劇的に変わりつつあります。

未来の社会では、私たち人間はどのような価値を持ち、どのように生きるのでしょうか?

本日は「AIとBIはいかに人間を変えるのか」(著:波頭亮)の内容をベースに、これからの人類の生き方について考えていこうと思います。

 

皆さんは「シンギュラリティ」という言葉を聞いたことがありますか?

シンギュラリティとは、技術的な進化が加速し、人類の歴史が根本的に変わるポイントを指します。

 

「AIとBIはいかに人間を変えるのか」ではシンギュラリティによって、以下の三つの大きな変化がもたらされると言われています。

 

 

1.生産性の大幅な向上と労働時間の減少
AIや自動化技術の急速な進展により、労働の内容や量は大きく変化します。一部の専門家は、1日の労働時間が3時間程度になると予測しています。

 

2.労働の価値と賃金の変動
単純な繰り返し作業はAIによって代替される一方で、人間特有の「感情労働」の価値が増加します。これにより、感情や対人関係を大切にする職種の社会的地位や給与が上昇します。

 

3.仕事の選択の動機の変化

仕事を選ぶ動機が、金銭的な理由からやりがいや楽しさ、精神的満足を求める方向にシフトします。

 

これらの変化により、ベーシックインカムが導入されると、人間が働かなくても生きていける社会が実現します。

 

しかしそうなった時、人間にとってどういった能力が重要となるのでしょうか。

 

ベーシックインカムが導入され、外的な制約が少なくなると、自分のやりたいことを見つける能力がますます重要となります。

 

哲学者マルティン・ハイデガーバートランド・ラッセルは、退屈の問題について深く考察してきました。何をしていいか分からない状況、「退屈」は何百年も前から深刻な人間の問題として捉えられています。

 

 

「やりたいことを見つける」

 

 

これは一見シンプルに聞こえますが、実際には多くの人が生涯をかけても見つけられない難題でもあります。

 

なぜなら、私たちが子供の頃から大人になるまでの教育や環境では、大抵の場合、社会の「常識」とされるものに沿って生きることが、無難であり、評価されるからです。こういった環境で育った私たちが、自分の心の声を聴き、それに従って行動することは容易ではありません。

 

しかし、AIによる社会の変革が進む中で、私たち一人ひとりが内在的な動機を再発見し、それに基づいて生きることの重要性が増してきているのではないでしょうか。

 

 

では、また会いましょう〜。